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教育方針・目標

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教育方針
幼稚園の時代は、人間形成の上からみると、苗を育てる時期です。
苗の育て方が、その後の成長に大きく影響します。

俳聖芭蕉は「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」と詠んでおります。
一見何の変哲のない生け垣の根元に、人の目につかないほど小さいけれど、よく見ると、とても魅力的な花が一輪咲いていると、この句は解釈できます。

子ども達一人ひとりをよくみると、それぞれの持ち味が見られます。似ているようでも皆違い、かけがえのない良さがだれにでもあります。その良さを見つけて認め、伸ばしていくことが本人の自信へとつながります。

認められ、たくさん愛情を注がれた子ども達は、他の人の事を認め、相手を思いやれるやさしい心を育てることができます。
本園は「よくみれば・・・」の精神のもとに、園児一人ひとりを良く見て、その個性を伸ばし、未来に夢を持って生きる子どもたちへと育てていきたいと思っています。
教育目標

1. 元気で頑張ろう

健康で明るく意欲的に活動のできる子ども、最後までやりぬく力のある子どもに育てたい。
楽しく安心して園生活を送るためには、まず心身共に健康であることです。 子ども達が幼稚園に入ると、たくさんの新しいことに出会います。新しい環境の中でも、家庭にいる時と同じように安心して元気に園生活を送ることができるようにしていくことが、幼稚園生活のはじめの課題です。私達教職員は、母となり、友となり、子どもの心の動きに常にアンテナを張って、思いを受け止め、心の安定をはかっていきます。

体が健康であるためには、よく運動し、よく食べ、基本的な生活習慣を整えていくことです。戸外で十分体を使って遊び、皆で楽しく食事をし、手洗い、うがい、排泄、休息、安全面など、子ども達が元気な体を維持するために必要な事を一つ一つ伝え、やがて自ら気がついて、健康や安全を守っていく力を養います。心が安定し、体が健康である子どもたちは活力に満ちて、様々なことに積極的に取り組んでいくようになります。

2. 仲良く楽しもう

思いやりをもって友達と仲良く活動し、友達関係を広げ、社会性を育てたい。
幼稚園という集団の中に入った子ども達は、自分と同年齢あるいは、近い年齢の多くの仲間に出会います。そして、子ども達同士の関わりの中で、家庭では出来ないたくさんの経験をすることになります。その一つ一つが、やがて人間社会の中で上手に自分を表現しつつ、他の人と交わっていくための大切な学びとなっていきます。幼稚園では良いこと、悪いこと、自分がされていやな事はお友達には絶対してはいけないことなどを、ことあるごとに繰り返し伝えていきます。時には、子ども達の思いを伝える手伝いをし、相手の思いに気づかせるように働きかけます。また、年少児は年長児の姿を見て憧れを持ち、良いところを模倣し、年中児や年長児は年少児に接する中で、優しさや思いやりの心が育つよう、異年齢児との交流も大切にしています。

3. 工夫して考えよう

自主性を持って活動に取り組み、創造性を存分に発揮し、自立出来るように育てたい。
子ども達は、あれも知りたい、これも知りたいと好奇心の固まりです。実際に、目で見たり、手で触れたりなど体験することが大切です。そんな子どもの好奇心を無視して、大人が頭から知識を教え込み結果だけを知らせてしまっては、考える力は育たず、次第に受身の人間になってしまいます。やがて成長し、自発的に物事に取り組んでいくためにも、幼児期に自ら工夫し、考え、創り出していく時間と場を十分に与えながら、新しい発見や創造ができた喜びをたくさん味わわせていきたいと考えています。その喜びは自信へとつながり、自ら探求し、学んでいこうという意欲につながっていきます。

4. 豊かに感じよう

美しいもの(自然、音楽、絵本、物語 等)にたくさん触れ、感動する心を養い、感性を育てたい。
幼稚園では、いろいろな体験をします。見たり、聞いたり、触れたりと五感を使って体で感じ取ることができるようにしています。自然に触れ、季節の移り変わりを感じること、発表会で遊戯や劇などを表現したり、歌を歌ったり、演奏したりすること、絵を描いたり、物を作ったりすること、心が動かされるようなお話や優れた絵本との出会い等を通して、心豊かに感じることが出来る子どもに育てたいと考えています。