園長あいさつ
子どもたちにとって、初めて親元を離れて過ごす幼稚園。きっと大きな不安を抱えての集団生活第1歩となります。泣いて怒って…のはじまりは当然です。自分の気持ちを出していいのだとわかり、それがいつしかたくさん遊べる場所、先生や大好きなお友だちがいっぱいいる場所、困っても力を貸してくれる誰かがいる安心できる場所となっていきます。
“幼稚園も自分の場所”だと感じられるようになると、周りが見えてきます。みんなと一緒で楽しい、「やってみたい」の気持ちが芽生えがんばることが嬉しい、できた!時はもっと嬉しい。いろいろなお友だちがいるから楽しいけれど、自分と違う気持ちのこともある、そんな時にはどうしたらよいのか共に考えていこう。未来を生きるために様々な感情や物事を体験して欲しいと思っています。
やってみて試す・失敗する・繰り返す・成功する、幼児期の経験をたっぷりすると、「自分でできることが嬉しい」「自分が好き」な子どもになります。できることばかりが“スゴイ”でなないけれど、大人たちは“がんばれ!”だけじゃない応援、見守る応援もしてあげたいものです。
市川学園幼稚園は子どもにとっても大人(先生も保護者も)にとっても、居心地が良く幸せな場所でありたい、幼稚園に関わる皆さまひとりひとりとの出会いを大切にしていきたいと思います。
市川学園幼稚園 園長 髙梨 智佳
これまで、ご家庭で家族からたくさんの愛情を注がれ守られてきた子どもたち・・・。そこから一歩外に踏み出して通い始める幼稚園は、はじめて体験する集団生活の場です。これからの未来、子どもたちはたくさんの人と出会っていきます。人は一人では生きていけません。周りの人と思いを共有し、共に喜び、時には悲しみを分かち合い、自分を愛するように相手のことも愛する事が出来る・・・そんな関係を築けることは、その人の人生をより豊かに、そして幸福にしてくれるのではないでしょうか?
子どもたちは、集団生活の中で友だちや家族以外の大人との関わりを通して、家庭ではできない経験をしながら、相手の気持ちに気付き、人との関わり方を学び、共に力をあわせる大切さや喜びを感じ取っていきます。仲間と一緒に楽しんだり、一生懸命に頑張ったりする体験を通して自分たちで考える力、頑張りぬく力を育み、そして日々の園生活の中で大きな喜びや感動を味わってほしいと思います。
そして、やがて素敵な花を咲かせるために、その土台となる力を身につけ、しっかりと根をはれるよう、私たち教職員は、精一杯の愛情を注ぎながら今この時、この場の瞬間を大切にしながら一人一人の子どもたちとの出会いを大切にしていきたいと思います。